木造住宅では、ボルトナットを多用します。これは、木部相互間を緊結するために用いる訳ですが、緩んでいたのでは意味がありません。建物のひずみ、ゆがみに繋がります。

スプリングワッシャーは、元々段差があります。(左下写真)ナットを締めて、この段差が無くなり、平になる事で、反発力による緩み止めの効果が発揮されると共に、正しくテンションが掛かっている事が確認出来ます。(右下写真)

スプリングワッシャー2 スプリングワッシャー 

下の写真は、小屋裏のボルトナットの箇所を撮影していますが、ナットが正しく締まっていません。これは、元々きっちり締まっていたが、木が痩せて徐々に緩んできたと云うものではありません。スプリングワッシャーの段差がほぼ原形のままですから、元より締まっていないと云えます。

大雑把な性格の人は、寛大であり、大らかで、、小さなことは気にせず、ストレスを溜めにくい。と云った長所があるかもしれませんが、残念ながら、モノ造りには、絶対に向きません。モノ造りに関わる人には、几帳面さが求められます。何事も大雑把ではなく、きっちりしなければ気持ちが悪いと感じるくらいの人が丁度良いです。

この現場に関わった大工さんは、正に大雑把な性格の人です。このような大工さんが関わると、問題の多い建物を増やす事になり、施工主に迷惑が掛かります。ボルトナットを正しく取付ける。これは、技量以前の性格の問題です。

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