台風19号の被害に遭われた方々にお悔やみ申し上げます。一日も早く復旧活動が進むことをお祈りする事しか出来ない虚しさを感じる次第です。

昨年は、近畿圏を中心に台風が猛威を振るいましたが、今年は、関東圏で昨年の台風以上の被害が発生しました。地球温暖化の影響で海水温が上昇し、大型台風になる確率が高くなっているようです。大型台風は、間接的に人類が引き起こしている災害と云えるのかもしれません。島国で、山間部や河川が多い日本では、毎年、地震や台風で甚大なる被害が発生しており、それがいつどこで起きてもおかしくないと云う現状があります。

建築基準法は、地震、台風、火災と云った災害が生じた場合、建物はどうあるべきかという事が、法律の根幹になっていますが、木造住宅では、浸水災害に対しては、基礎高さを30cm以上確保する事以外の対抗策は無く、河川の氾濫には無力と云えます。

建物を建てる場合は、高台で地盤が良い箇所が望ましいと云えますが、そのような箇所は、ごくごく限られています。これから土地を選ばれる場合は、地のりを調べておく事(沼地、田畑の埋め立て地等)、ハザードマップや活断層の有無等、土地の安全性の確認を忘れずに行って下さい。