屋根の荷重を垂直に支える構造材を小屋づかと云います。小屋づかと小屋づかを斜めに繋ぎ、小屋づかがけた行方向に倒れないように突っ張るのが、けた行筋かいの役目です。但し、この意味合いを理解していない大工さんが非常に多いです。そのため、けた行筋かいが間違って取り付いている現場が多いです。

けた行筋かい

先日の検査でも、けた行筋かいが誤って取付られていました。下の写真の箇所は、けた行き筋交いを小屋づかに留めずに、その上の母屋に釘で留めています。これでは、小屋づかの横揺れ防止にはなりません。同じ材料と費用をかけても、施工方法を間違うと、本来求められる構造強度が得られないと云う事です。

  けた行筋かいNG