在来軸組工法では、柱に穴を開け、梁を差し込む方法を取ります。(下挿絵左側)この柱の欠き込みが多ければ多いほど、柱の断面積が減少します。これに対して、ドリフトピン工法(下挿絵右側)では、アゴ掛け金具を取付けて、ドリフトピンを差し込み固定するため、柱の欠損が少なく、強度を高める事が出来る利点があります。

1

但し、ここで起き易いヒューマンエラーが、ドリフトピンの入れ忘れです。

先日の金物検査で現場では、縦に4箇所ドリフトピンを入れるべき処、下の2箇所に入れ忘れがありました。

IMGP0659 IMGP0658

下の写真の箇所は、上下2箇所の内、下側の穴にドリフトピンの入れ忘れがありました。

IMGP0663 IMGP0665

剛性の高い工法でも、正しく取付けが行われていなければ、絵に描いた餅と云う事になりますので、数多くのドリフトピンを使用するこの工法で、最も注意をしなければいけない重要ポイントです。

入れ忘れを防ぐために、確認した箇所には、赤いマジックで確認の印を梁に入れておられる現場もありますが、このようなチェックが出来ていない現場は、やはり、入れ忘れが多いです。