当事務所では、中古住宅購入前の検査を推奨していますが、購入物件を絞る上で以下の点に気お付けて、物件を探されると良いと思います。

1、新築された年が、昭和57年以降の建物である方が良いです。これは、昭和56年に耐震基準が大きく変わっているためです。阪神大震災で亡くなった方の約8割は、建物の下敷きになって亡くなっています。また、倒壊した建物の約9割は、耐震基準が改正さる前の昭和56年以前に建てられた建物でした。

2、造成された年代が古い傾斜地で且つ、盛り土に建つ建物は、注意が必要です。建物が傾いている可能性が高いです。

3、川や水路等が近くにある土地は、一般的に地盤があまり良くありません。水が流れる場所と云うのは、自然に水が集まる地形になっており、周辺の土地より低い位置にある事が多いです。谷間から伸びる川の周辺は、土石流の危険性も考慮する必要があります。

4、インターネットで容易に情報を得る事が出来ますので、活断層についても調べておかれるのが良いです。

5、一昔前の建売住宅では、隣の家との空きが殆ど無く、家と家の間に人も入っていけない建ぺい率違反の建物が非常に多くあります。これは、外壁の補修工事をするにも足場を掛ける事が出来ませんので、メンテナンスが出来ません。