基礎のアンカーボルトとは、基礎と土台をつなぐ重要な金物です。いくら耐力壁を沢山設け、机上では、耐震等級の高い設計になっていたとしても、アンカーボルトに不備があっては、基礎から土台が外れる事に繋がります。
このアンカーボルトの設置すべき箇所には、決まり事がありますが、これを軽視している施工業者が非常に多いです。土台の継手箇所は、正しい位置にアンカーボルトがなければいけない箇所になりますが、以下の写真のような間違いが非常に多いです。
土台継手にアンカーボルトが元から入っていない箇所やアンカーボルトはあるが、継手の鎌首に入っている個所があります。コンクリートを流す前に、プレカット図面をもとに、土台継手を確認して、アンカーボルト位置を決めてから施工するのが当然ながら、この当たり前の事が出来ていない現場が多いと云う事です。この写真の現場では、合計9箇所、全ての土台継手がこのような状態でした。是正しないままであれば、大地震で大きな被害を受けたと思います。