筋かいは、耐力壁となる壁の柱と柱の間に取付ける斜材で、垂直材である柱が倒れ、歪まないようにする構造材です。

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この筋かいには、節穴や割れ等の欠損があってはいけません。この斜材で、地震に抵抗する訳ですから、元から欠損のある材料であれば、外力が加わった際、先ずその部分が破壊します。当たり前の事ですね。計算上は、耐力壁で壁倍率2となっていても、実際には、その能力が無いと云う事になります。

下の写真は、筋かいの中央部に節穴があるもの。筋かいの柱脚にひび割れと欠けがあるものです。壁が出来上がり、隠れてしまうと分からなくなりますが、仮に地震でこの箇所が、破壊しても、崩壊してからでは、元からひび割れがあったのか、地震でそうなったのか、判定する事はほぼ不可能です。

建築基準法施行令 第41条に、構造耐力上主要な部分に使用する木材は、節、割れ、等 耐力上の欠点がないものでなければならない。と記載されていますが、素人の方でも分かる内容ですから、今、新築工事中の方は、是非ご自分で確かめて下さい。判断に迷う場合は、私にご相談下さい。

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