現在お住まいの建物に、不信に感じる箇所が色々あり、一度、建物全体を検査してもらいたい。との依頼がありました。
その不信の一つが、夏熱く、冬寒いという問題です。断熱材の効果が発揮されていない建物は、夏熱く、冬寒いという結果を招きます。もちろん、断熱材の性能が元々低い商品という場合もありますが、施工不良によりその効果が低いという事もあります。
下の左側の写真は、赤外線カメラで、天井部を撮影したもので、右側が普通のデジタル映像です。赤外線映像で、白に近い黄色い部分ほど、温度が高く、濃い紫色に近いほど温度が低い事を示しています。
断熱材が正しく敷き込まれていれば、ほぼ紫色の単色である訳ですが、あちこちに、温度が高い箇所が観られます。これは、天井で断熱材がない隙間があちこちで出来ている状態と考えられます。
下の写真は、実際の小屋裏の映像です。天井の石膏ボード裏面が見えている箇所が、赤外線映像で黄色く写っている箇所です。断熱効果を上げるためには、断熱材が隙間く連続して敷き込まれていなければいけません。現状は、あちこちに断熱材が無い箇所が存在し、小屋裏の寒暖の影響を受ける状態といえます。
この断熱材の隙間の問題以外にも、小屋裏の寒暖の影響を大きく受ける事があります。それは、気流止めです。
この気流止めの施工をしなければいけない事を知らない工務店や大工さんが非常に多いです。次回は、この気流止めについて記載します。