本日、構造検査を行った現場は、金物の取付に関しては、パーフェクトでした。但し、外壁部の構造用面材の釘打ちに是正すべき箇所がありました。構造用面材は、釘を打込み過ぎると耐力が激減します。
釘頭がめり込むと、面材の厚みがその分だけ無くなりますので、地震等の大きな力を受けると、釘が面材を貫通してしまい、外れてしまう訳です。また、面材の縁から10mm程度離した位置で釘を打たなければ、容易にちぎれてしまいます。
9mmの厚みに対して、約半分打ち込まれています。これでは、本来求められる耐力が確保出来ていない事になります。釘打ちは、空気圧を利用した釘打ち機を使用します。空気圧の調整を正しく行わないと、圧力がかかり過ぎて打込みが激しくなります。慎重且つ丁寧な仕事が求められる処です。
このように、面材の端に釘が打たれ、その上めり込みがあると、地震等の力が加わると、容易にちぎれてしまう事は、建築の素人の方でも分かる事だと思います。地震が起きた際に、釘の打ち方一つが大きな違いとなって現れてきますので、非常に重要なポイントと云えます。