グラスウール断熱材の施工につていは、再三私のブログにも取り上げていますが、直近の中古住宅検査を行った建物と現在新築検査中の建物との断熱材施工の違いをご紹介します。

グラスウール断熱材は、大工さんが施工しますが、この施工方法を理解しなまま工事を行なっている現場が非常に多いです。

同じメーカーの断熱材を使用しても、その施工方法の違いで、断熱性、気密性共に性能が変わってきます。当然ながら、基本に則った施工を行う事で、その効果を発揮します。

中古住宅検査で天井裏を撮影

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先ず、断熱材が隙間だらけである事と、気密シートが柱や間柱の見付け面(表面)に留められておらず、シートの重ねしろ(30mm以上)もありません。断熱材と気密シートは連続性がなければ、その効果がありません。

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 換気ダクト箇所は、断熱材がめくられている間違った施工です。

 

 

先日、断熱材の検査を行った建物

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 梁上部まで、隙間なく断熱材が張り上げられており、気密シートも重ねしろを確保して、留められています。また気密シートの留めしろが無い箇所は、気密テープを使用して固定されている正しい施工になっています。

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ダクト箇所は、断熱材を適切に切り込み、その周囲を気密テープでシール処理を行なっている正しい施工です。

両者は、同じメーカーの商品であり、建築主は、断熱材工事費用として、同等のお金を支払っている訳ですが、その断熱効果には雲泥の差があります。同じ材料を使用しても、施工方法一つで、内容が大きく変わると云う事です。