4月14日に熊本県でM6.5 最大震度7、4月16日には、M7.3 最大震度7と云う大地震が発生しました。今尚、頻繁に余震が続く中、被災なさった方々には、心より、お見舞い申し上げます。  

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日本で大地震は、必ず、周期的に発生するものであり、避ける事が出来ません。南海トラフ地震は、過去、100年~150年の周期で起きており、最後に発生したのは1946年の昭和南海地震で、2016年現在70年が経過しています。そのため、今後30年以内に、南海トラフ地震が起きる確率が高いと云われています。

阪神大震災の死者は、約6千人、東日本大震災の死者は、約1万3千人でしたが、政府が発表している南海トラフ地震の最悪の場合の死者想定は、33万人となっています。

全壊建物も以下のように、凄まじい数になるものと予想されています。地震を避ける事が出来ない以上、我々にできる事は、少しでも地震に強い建物を造って行く事と、既存の建物においては、耐震補強を進めていくことしかありません。

 

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新築の金物検査においては、図面に記載されている金物を付け忘れている事や、施工不良等を指摘事項として取り上げますが、大地震においては、この付け忘れや施工不良が、生死を分ける事に繋がります。建築に関わる者は、人命に関わっている事を、肝に銘じて仕事をする必要があると思う次第です。