今年に入り、床下へ漏水がある建物の検査を複数件行ないました。2件は住宅で、1件は、福祉施設です。2件の住宅は、浴室の排水が床下へダダ漏れ状態で、福祉施設は、防水工事をしていない事が原因でした。
建物所有者は、床下に水が溜まっている事に驚いて、調査依頼してこられた訳ですが、概ねこのような杜撰な工事を行う施工会社が造った建物には、、漏水以上の問題を抱えている事が多いです。

住宅の2件の内1件は、耐震構造上の問題、断熱、サッシ、防水、室内建具、その他多数の問題があり、外壁、内壁共にやり直しをしなければいけない建物で、これから裁判になります。もう1件の住宅は、準耐火建築物であるべき処、そのような仕様になっていない建物であると共に、基礎の位置が間違っており、土台が基礎の上にのっていない事が分かりました。この建物を施工した会社は、廃業しており、直接申し立てる相手がいません。

福祉施設を施工したのは、地元の大きな建設会社ですが、この建物も構造上の問題を多数抱えており、これから裁判になると思います。問題が起きてから、解決に持って行くには、多大な時間とエネルギーが必要になります。

これから、新築を、とお考えの方には、新築工事中の検査を是非ともお勧めします。